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小林 義威; 斉藤 昭
Journal of Inorganic and Nuclear Chemistry, 41(12), p.1595 - 1599, 1979/00
酸溶液中のU(III)の酸化反応について、不活性雰囲気で分光光度法を用いて研究した。U(III)の溶液の調整法は3種類ほどあるが、UOをZnHgで還元する方法で得られるU(III)は、UOを電解還元およびU-Hgを酸溶液に溶解する方法で作ったU(III)より不安定で容易にU(IV)に酸化される。この現象をさらに検討した結果、Zn中に含まれる微量のCuやPbが、U(III)のU(IV)への酸化反応に対し触媒的に作用することを発見した。ンの触媒反応は、U(III)により還元され生成した金属-例えば金属Cu-の表面における触媒反応として説明される。このような結果をふまえ、酸溶液中のU(III)の自動酸化の現象についても考察した。